経営を発展させるためには、願望、熱意、そして情熱が不可欠です。
一代で会社を成長させた社長は、必ずこれらを持っています。
では、継続して発展を目指す不動産オーナーは、
どのような願望を抱いているのでしょうか?
まず第一に、「何としても良い不動産を建築する」という強い願望があります。
良い不動産の定義は様々ですが、例えば、六本木ヒルズで有名な
「森ビル」は、創業時から合理的なビル建築について研究を重ねてきました。
現在の建築は容積率に基づいて行われていますが、
かつては高さ31メートル以内での建築が主流でした。
当時、一般的には8階建てのビルが建てられていましたが、
森ビルは「どうすれば10階建てを建築できるか」を
設計士とともに議論し続けました。
提案をただ受け入れるのではなく、自ら考え抜くことで、
数時間にわたる議論が繰り返されたのです。
このような情熱がなければ、良い不動産は生まれません。
そして、良い不動産がなければ、良い経営は成り立ちません。
失敗する不動産オーナーは、他人任せにしてしまう傾向があります。
建設会社や金融機関の提案をそのまま受け入れ、
税理士に帳簿を任せきりにするのです。
これでは、良い経営は期待できません。
良い経営を実現するためには、他人に任せるのではなく、
自らの願望を持ち、積極的に関与する姿勢が必要です。
その願望を持って、経営をさらに良くしていきましょう!
令和6年8月29日 税理士 高島聖也