税理士の高島です。
不動産経営をする場合に、
大手ハウスメーカーは一括借上げを提案しています。
これには以下のような理由によります。
①不動産オーナーが建築への不安がある場合に
、一括借上げという言葉で安心する。
②銀行融資の際に、一括借上げの方が数字の
説明がしやすい。
③建築業界全体が今後縮小傾向。管理料収入を
増やしていきたい
これを不動産オーナー様のデメリットとして
考えると次のようになります。
①一括借上げの賃料改定リスクがある
②借上げに頼った融資になってしまう
③管理料を多く払うことになり、家賃相場が
低いところはそれだけで利益性の低さが確定する。
クライアントで、家賃相場が上昇しているので、
借上げ家賃の交渉をされた方がいます。
しかし、断られたのです。
そして、一般管理への変更を依頼したら
それも断られました。
入居している建設会社側は、出ていきます
ということができるのに、
貸している不動産オーナーは、
出ていってくださいというのが
容易ではないということがあったのです。
建築の際には、一括借上げということについて、
メリット・デメリットを
検討し、契約書についても一般管理への変更が
可能かどうかなど
事細かに聞いておく必要があるでしょう。
皆さまも気を付けてください。
令和2年7月10日 税理士 高島聖也