現在、『USJを劇的に変えた、たった一つの考え方』(森岡毅著)を読んでいます。
このマーケティングの本を通じて、
不動産オーナーにとっても「マーケティングの時代」が到来していると強く感じました。
新築時はその「新しさ」自体が競争力となります。
人口増加時代には、供給と需要のバランスが取れていたため、
マーケティングの重要性はそこまで高くなかったかもしれません。
しかし、これからは人口減少時代。
福岡市は現在も人口増加が続いていますが、今後20年以内には減少に転じると予測されています。
不動産事業は長期的な戦いです。
築年数が古くなった後の戦略を今から考えておくことが、賃貸経営の成功につながります。
また、築古物件を承継する予定の方や、すでに承継された方は、マーケティングの視点をぜひ取り入れてみてください。
【築古物件の入居率を上げるには?】
築古物件の賃貸経営において重要なのは、「いかに入居が決まりやすい状態にするか」です。
入居募集は管理会社や仲介会社が担当し、最近ではネット内覧を通じて契約する人も増えています。
しかし、物件自体に魅力がなければ、いくら募集しても入居は決まりません。
例えば、入居率が70~80%に落ち込み、空室が2~3割発生しているオーナーは、どのように改善すればよいのでしょうか?
まず、「現在の入居者がその物件を選んだ理由」を分析することが大切です。
仮説を立てながら、入居者が気に入っているポイントを見極めるのです。
さらに、オーナー自身が物件を見に行き、競合物件と比較しながら、優れている点・劣っている点を把握することも重要です。
また、既存の入居者の声を反映し、物件の魅力を強化することで、より選ばれる物件にすることができます。
【ターゲット層を明確にする】
物件の魅力を高めるには、「誰に住んでもらいたいのか」を明確にすることが不可欠です。
• 単身世帯向けなのか、ファミリー向けなのか
• 男性をターゲットにするのか、女性をターゲットにするのか
• 住人の趣味・嗜好やライフスタイルはどうか
• どのような職業の人が多いか
さらに、ターゲット層の「価値観」や「好むブランド」まで掘り下げることで、
より精度の高いマーケティング戦略を立てることができます。
仮説を立て、試行錯誤しながら取り組むことで、面白さも感じられるでしょう。
入居者の価値観を理解し、共通の話題を持てるようになれば、
より良い住環境を提供できるだけでなく、長期入居にもつながります。
【マーケティングで賃貸経営を楽しくする】
マーケティングとは、「顧客を創造すること」です。
この考え方が身につけば、賃貸経営がより楽しく、充実したものになるでしょう。
マーケティングを学ぶことで、物件の「ハード面」ではなく「ソフト面」を改善できます。
その視点を持ち、管理会社と話し合うことで、賃貸経営がより楽しく、前向きなものになると私は考えています。
皆さんも、今お持ちの物件をより輝かせ、魅力を高めるために、マーケティングを学んでみてはいかがでしょうか?
令和7年3月19日 税理士 髙島聖也