【賃貸経営の未来を見据えて】「自己資金が足りない…」は本当に問題なのか?
こんにちは。今日は賃貸経営の**“これからの在り方”**についてお話ししたいと思います。
これまでの賃貸経営は、「土地さえあれば自己資金ゼロでも建物が建てられる」という時代がありました。
金融機関が土地の担保価値を評価してくれたので、自己資金がなくてもフルローンが組めたのです。
ところが、今は状況が大きく変わっています。
現在、自己資金の2〜3割を用意することが求められるケースが増えています。
これは、土地を持っているオーナーさんも例外ではありません。
この変化に、
「え、そんなお金ないよ…」
「自己資金を2割も出すなんて無理だ…」
と戸惑うオーナーさんも多いのではないでしょうか?
しかし、私はこう考えています。
なぜ自己資金が足りないのか?そこに問題の本質がある
自己資金が足りない理由を一度立ち止まって考えてみてください。
これまで賃貸経営で利益が出ていなかったのか?
利益が出ていたのに、なぜ自己資金が残っていないのか?
賃貸経営は、家賃収入 - 経費 = 利益 というシンプルな仕組みです。
当然、利益が出ていれば資金が手元に残るはずです。
それが残っていないということは、
●家賃が適正かどうか?
●不要な支出が発生していないか?
●修繕計画がきちんとできていたか?
といった観点を見直す必要があるかもしれません。
成功しているオーナーは「財務管理」に優れている
ここで一つ、成功しているオーナーの事例をお話しします。
私が関わるあるオーナー様は、新しい物件をどんどん建てたり、老朽化した物件を建て替えたりしています。
「え?お金があるからでしょ?」
と思う方もいるかもしれませんが、実は**彼の成功の理由は「お金があるから」ではなく
「お金を管理しているから」**です。
成功しているオーナーさんは、自分で帳簿をつけ、常に現金の流れを把握しています。
どのタイミングで修繕をするか、いつ投資するかを“経営者の目線”で判断しています。
ポイントは、賃貸経営は“経営”だという認識を持つことです。
「不動産を持っていれば何とかなる」時代は終わりました。
これからは**“資産形成の視点を持つオーナー”が生き残る**のです。
営業マンも「建てさせるだけ」の時代は終わり
ここで、不動産の営業マンに向けたメッセージもお伝えしたいと思います。
これまでの営業マンの仕事は、「とにかく建ててもらうこと」でした。
「土地があるなら建てましょう!融資がつきますよ!」
しかし、今は違います。
オーナーが建物を建てても、収益が出なければ意味がない。
賃貸経営がうまくいかないと、オーナーは建てたことを後悔してしまう。
このような状況で、ただ**「建てて終わり」ではなく、建てた後の経営を一緒に支える提案**が必要になります。
例えば、
●オーナーのキャッシュフローがどう変わるか?
●建設後にどのような修繕費がかかるか?
●毎年の家賃改定はどう考えるか?
こういった視点が営業マンにも求められています。
まとめ
これからの賃貸経営に必要な視点は3つです。
1. 自己資金の重要性を見直す
自己資金が足りない理由を考えましょう。
これまでの経営のどこに課題があったのかを見つめ直す必要があります。
2. 成功しているオーナーの共通点を学ぶ
成功している人は“経営者の目線”を持っています。
帳簿をつけ、財務管理を行い、投資のタイミングを見極めています。
3. 不動産の営業マンも変わる時代
営業マンも**オーナーの「経営のパートナー」**になる必要があります。
ただ建てる提案ではなく、経営まで支援する体制が求められています。
最後にお知らせです
当事務所では、オーナー向けの「賃貸経営勉強会」を開催しています!
この勉強会では、
●「自己資金がなぜ貯まらないのか?」の原因を考える視点
●「成功するオーナーは何をしているのか?」の事例共有
●「営業マンがどう変わるべきか?」の意識改革
これらを一緒に学びます。
不動産を活かして、次の世代に**「資産を残す」**経営を一緒に考えてみませんか?
未来のために、今の経営を変えていきましょう。
勉強会への参加をご希望の方は、お電話またはメールでのお問い合わせをお待ちしています!
未来を変えるのは、今の一歩です。
オーナーの皆様のご参加をお待ちしております。
令和6年12月24日 税理士 髙島聖也