先日、外壁塗装などの大規模修繕に関するご相談を受けた際、
「修繕費用は自己資金で支払うべきか、借入すべきか」という質問をいただきました。
これについては、一般的に自己資金で支払うことをお勧めしています。
理由は、建築当初の事業計画では、修繕費用は自己資金で賄うことが
前提とされその分の資金が貯まっているはずだからです。。
しかし、以下のような状況では、大規模修繕費用を借入でまかなう選択肢も考えられます。
- 修繕積立金が不足している場合 → これは黄色信号
- 直近で相続税の納税資金として確保が必要な場合
- 次の不動産購入など、先行投資を進めたい場合
いずれの場合も重要なのは、資産・債務や資金繰りの状況をしっかりと把握し、
自己判断できることです。他者のアドバイス(建設会社や金融機関、税理士など)に頼りすぎると、
判断を誤る可能性があります。
なぜなら、助言者がその判断に対する責任を負うことはありません。
不動産事業で行き詰まるケースの多くは、過去の判断ミスが原因となっています。
このようにならないためには、自分自身で判断する基準を設けておくことと、
自分の会計資料を確認できるようになっておくことです。
私も今日が健康診断なので、年に一度の体の情報を収集し、
医者の意見を聞きながら、今後の行動を判断していきたいと思います。
令和6年10月29日 税理士 髙島聖也