不動産経営の黄色信号

先日、外壁塗装などの大規模修繕に関するご相談を受けた際、

「修繕費用は自己資金で支払うべきか、借入すべきか」という質問をいただきました。

これについては、一般的に自己資金で支払うことをお勧めしています。

理由は、建築当初の事業計画では、修繕費用は自己資金で賄うことが

前提とされその分の資金が貯まっているはずだからです。。

しかし、以下のような状況では、大規模修繕費用を借入でまかなう選択肢も考えられます。

  1. 修繕積立金が不足している場合 → これは黄色信号
  2. 直近で相続税の納税資金として確保が必要な場合
  3. 次の不動産購入など、先行投資を進めたい場合

いずれの場合も重要なのは、資産・債務や資金繰りの状況をしっかりと把握し、

自己判断できることです。他者のアドバイス(建設会社や金融機関、税理士など)に頼りすぎると、

判断を誤る可能性があります。

なぜなら、助言者がその判断に対する責任を負うことはありません。

不動産事業で行き詰まるケースの多くは、過去の判断ミスが原因となっています。

このようにならないためには、自分自身で判断する基準を設けておくことと、

自分の会計資料を確認できるようになっておくことです。

私も今日が健康診断なので、年に一度の体の情報を収集し、

医者の意見を聞きながら、今後の行動を判断していきたいと思います。

 令和6年10月29日 税理士 髙島聖也

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