最近は物価高騰から、不動産建築費が高くなっています。
建築費を抑えるために木造が安価なので、木造賃貸を計画しているという方が増えます。
不動産賃貸経営は事業であるため、当然のことながら収支を意識する必要があります。
また、最近ではSDGs(持続可能な開発目標)などの影響もあり、環境問題への関心が高まっています。
日本では温暖化が進み、夏には40度近い日が続くこともあります。
このような状況が今後さらに悪化し、40度が当たり前となり、
日中に外出するのが難しい時代が来る可能性もあります。
不動産の建築に関して、「20年後には私はいないから、どうでもよい」という
高齢者の方もいらっしゃいますが、ぜひ以下の点について考えていただきたいと思います。
①残される家族が幸せになれるか。
②現在の時代と地域に合っているか。
③その建物が社会に求められているか。
これらの3つのポイントを考慮すれば、将来「失敗した」と感じることは少なくなるでしょう。
先日、森ビルが最初に手掛けた「第2森ビル」と、最初の再開発プロジェクトである「アークヒルズ」を見てきました。
約70年前に建てられた第2森ビルもリニューアルされ、今も健在です。
また、約40年前に建てられたアークヒルズも、定期的に設備をリニューアルすることで、
物件の競争力を維持しています。
時代が求める不動産活用を考える際に大切なことは、時代が常に変化する
ということを認識することです。
その変化にどのように対応するかという意識が、不動産所有者にとって重要だ
と思います。
令和6年8月17日 税理士 高島聖也