利益性の原則について考える。

税理士の髙島です。

日銀が物価上昇目標を立て、異次元緩和(アベノミクス)により

対策を講じてきたのになかなか物価が上がりませんでした。

ところがその物価が今上がってきています。

コロナショックやウクライナショックなどの諸外国の影響により

インフレが起こっています。

先日、税理士の仲間と一緒にインボイス導入後に顧問料の

見直し(増額)を行うかどうかの情報共有をしました。

半分以上の税理士が顧問料の改定(増額)をするとしていました。

近年は、税理士業界を目指す人が減り、人手不足が起こっています。

人材獲得のためには給与アップを行っていくしかなく、

またインボイス導入により事務負担も増えるので、

致し方ない判断になるのかもしれません。

ただ、インボイス導入によって中小企業は利益が増えるでしょうか?

きっと利益は増えないと思います。

むしろインボイス対応に費やす人件費が増え、利益を圧迫するでしょう。

これは税理士業界だけでなく様々な企業で利益確保のために

思考錯誤しています。

特に思うのは、お菓子がどんどん小さくなっているということです。

お菓子が小さくなっていったら数字上の利益率や利益額は

確保できるかもしれませんが、私の心の満足はどんどん減っていきます。

利益の源泉って『顧客の満足』だと思うのです。

これをしっかりととらえて経営をしていかなければ数字上は

利益になるのに、顧客離れが進み赤字に転化するという

企業が増えていかないかとても心配ではあります。

不動産経営がうまくいっている方も入居者がどうしたら

喜んでくれるか。経費をかけずに満足してもらうことは

出来ないかを一生懸命考えられています。

利益性の原則は『お客の満足を増やす』

インフレ期の今だからこそ利益性って何か皆様も

考えてみてください。

    令和5年9月27日 税理士 髙島聖也

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