税理士の髙島です。
令和5年もあと3か月ちょっと。
来年の話をそろそろ考える季節になってきました。
本日、相続会議の開き方セミナーの第3講を開催したのですが、
その中で来年からの生前贈与についての話が出ました。
今までは暦年贈与が110万非課税を活用したり、
積極的な贈与で将来の相続税実効税率より低い贈与を
計画的に贈与したりと生前贈与の活用を行っていました。
来年からは暦年贈与加算期間が7年に延長され、
使い勝手が悪くなります。
一方で相続時精算課税制度は110万円の非課税制度
が創設され、暦年贈与110万円とは別枠となる予定です。
これにより10年で考えた場合に今までのプランから
違うプランに変えた方がいいケースも出てくるようです。
下記にプランを記載しておりますので、
プランの見直しを検討してみてください。
□暦年贈与110万円コツコツプラン
110万円×10年×4人=4,400万円
10年後に相続が起きた場合
今までは生前3年は加算されるが、7年間は非課税。
改正後は最初の3年分と延長される4年間のうち100万円が
非課税になる。→加算対象額が増える。
□暦年贈与積極贈与プラン
300万円×10年×4人=1億2,000万円
贈与税額 (300万円-110万円)×10%=19万円
19万円×10年×4人=760万円
→これについても7年の加算期間になることにより、
生前贈与対象金額が増える。
□相続時精算課税非課税活用プラン
毎年110万円の非課税が創設され、生前贈与加算が
無いため、有利になるケースが出てくる。