午後は宗像市役所へ固定資産税評価額の確認に行って来ました。
最近、新聞等で固定資産税誤りの記事が載っていました。
役所が間違うの?と皆さん思われていますが、
実は間違いが起こってしまいます。
間違いが起こる理由はいくつかあります。
①当初の評価時に間違ってしまった。
→一応、システムで計算してますが、最初の
データを間違えたらずっと間違ってしまいます。
②現況が変わっても確認にはいかない。
新しく建物が建った場合には、確認にいきますが、
用途変更や取り壊しでは、あまり確認にいきません。納税者自ら申し出る制度になっています。
③人員不足
不動産の数に対して役所の担当者の人数が圧倒的に少ないです。確認する方が無理。
④役所担当者の知識不足
配置転換により、別部署から固定資産税課に配属されましたという方は、知識がありませんのでミスが起こります。
昨年まで介護の部署でしたので、詳しい事はわかりませんというケースがありました。
⑤役所の人はミスを嫌う。
固定資産税間違いを指摘した場合に、後日、事務所に来所されて、誤りについての説明をされます。
その時は必ず複数人できます。評価担当が、土地と家屋で分かれ、次に所在地で分かれるので、
担当者が把握しきれないという部分があるのかもしれません。役所の方はミスが許されないので、
ミスをあまり認めてくれません。
ここは役所によって違うので、本来はどのようになるべきかを専門家は知っておくべきでしょう。
倍率地域の場合、固定資産税評価額が間違えていれば、相続税評価額も間違うことになるので、
面倒ではありますが、役所への確認はかかせません。
相続税申告になれていない税理士の先生には、評価証明書があれば
それを基に計算をし、現地を見に行かないというケースもあるようです。
専門家を選ぶときには、どのように相続税申告の作業を進めているかも
チェックしましょう。
令和2年6月9日 税理士 高島聖也