不動産所有会社 会社設立時の注意点
税理士の髙島です。
今回は会社設立時の注意点として
借入金の返済方法について少し説明したいと思います。
当事務所に会社設立のご相談を来られた方で
多い問題点は借入金の返済方法について『固定金利』を採用している場合です。
個人所有の建物を会社所有に変更する場合には、
個人の建物を会社に売却していくことになります。
この時に個人に借入金があれば、それを
会社に借換をしていくような形をとるのですが、
この時に問題になるのが、
個人の借入金を5年固定金利などで契約している場合に、
それを中途で返すようなことになるので、
解約違約金をとられてしまうということです。
固定金利とは低金利で長く借りれるメリットがある反面、
中途で返済する場合には違約金がかかるようになっているのです。
結構割高な違約金がかかります。
銀行によっては、同一融資先ということで違約金をとらないところもありますが、
基本的にはかかると思っていたほうがいいです。
このような問題点を回避するためには、早い段階で会社設立のタイミングを
見極め、法人化のタイミングが直近である場合には
変動金利を採用しておくということでしょう。
物件によって会社に移すタイミングは予測することができます。
もしこのようなことでお困りの際は、ご相談いただければと思います。
令和元年6月5日 税理士 髙島聖也