『兄が家を守るから』と言っていたので、
少ない分割金で遺産分割を終わらせたのに、
数年後には借金が返せなくなり、
自宅や賃貸不動産を売却してしまったという
話を聞きました。
どうしてこのようなことになるのでしょう。
それは、もともと農家でやってきたのに、
国の政策で農地が宅地化できるようになりました。
そうすると固定資産税や将来の相続税が高くなるので、
何かしなければと賃貸事業を始めた。
ただ、農家といっても経営者ではなかったので、
いままで通りどんぶり勘定で経営をしていた。
そんな方は財産を失っていくのでしょう。
やはり財産を守る方はしっかりと不動産賃貸業
に転嫁して、経営者になっています。
毎月帳簿付けをしていくら儲ける必要があるか
将来いくら費用が掛かるか
将来の相続税はいくらか
その対策など真剣に考えていかなければ
財産は守れない時代になっているのです。
H31.2.1 税理士 髙島聖也