最近「うちの家は息子たちの代になった時にお金が回るのでしょうか」と
よく聞かれます。
私は正直に「かなり厳しい時代になると思います。」
とお答えしています。
前回の相続までは、そこまで多くの相続税を支払わずに、
不動産経営もいい時代を過ごしていた一つ前の世代。
これからは相続税強化がされ、不動産経営も人口減少により
厳しい時代に突入する。
ハウスメーカーや銀行、なんちゃって相続対策の専門家の言うことを
素直に聞いていれば、次の世代で財産が尽きた!
という家庭が増えるだろう。
私は「だからしっかりとした相続対策が必要です。
一緒に考えながら対策を一つずつ実行していきましょう。」
とお話しています。
活用していない土地の有効活用。
利益を生まない問題地の処分。
共有地の整理。
所得税対策や遺留分対策としての法人設立。
認知症対策としての家族信託活用。
株価が上昇した会社株式の生前贈与。
会社と個人の地代見直し。
分割と税金を考慮した公正証書遺言の作成。
対策を挙げればきりがないが、
不動産オーナーのご家庭にあった対策が必要だ。
特に地主オーナーの場合には、以前よりも守りづらい時代になっている。
長男が墓を守るという義務は変わらず、
財産は平等という法律のもとに、
分家に財産が散らばっていく。
うちに限ってそんなことはないと皆さん言われるが、
これが現実だということを理解して
分割対策に取り組むことが大切だ。
H30.5.22 税理士 高島聖也