古代ローマに学ぶ賃貸経営

先日、芦田愛菜さんとサンドウィッチマンが出演している「博士ちゃん」という番組を見ました。

テーマは古代ローマ。

特に「ローマはなぜ滅んだのか」という部分にスポットが当たっていました。

番組の中で「ローマはインフラ整備ができなくなり、滅びたのではないか」という説が紹介されていました。

道路や水道といったインフラを整備すること自体は簡単でも、それを維持・補修していくことが難しくなり、

結果的に崩壊してしまった、という内容です。

これを見ていて「不動産賃貸にも同じことが言えるな」と感じました。

建物を新築するとき、多くの人が「どんなデザインにしようか」「どのくらいの広さにしようか」

ということに目を向けがちです。

でも、建てた後の維持費や修繕費についてはあまり深く考えないことが多いんですよね。

実際に、いま築年数が経過した物件を持っているオーナーさんの中には、

「修繕費がこんなにかかるとは思わなかった」

「取り壊し費用をどうやって準備しようか」

と悩んでいる方がたくさんいます。

私自身、そういった相談を受けることが多く、

「やっぱり新築するときに、将来の維持費や修繕費、取り壊しまで見据えた計画が必要だな」と痛感します。

ところが、建築をお願いする建設会社は、こうした維持管理や修繕にかかるコストについて

詳しく説明してくれないことが多いんです。

「建てる」ことにフォーカスしているので、その後のことはあまり語られません。

でも、それを伝えていくことこそが、私たち不動産業に関わる人間の役目なのかなと思っています。

「建てて終わり」ではなく、「その先の維持管理や修繕費、そして出口戦略まで考える」こと。

ローマ帝国のように、立派なものを作ったはいいけれど維持できずに滅びてしまう…

そんな状況にならないように。

私もこれから、オーナーさんたちにもっとわかりやすく伝えていきたいと思っています。

 令和7年1月15日 税理士 髙島聖也

 

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