税理士の髙島です。
先日、相続の相談の中で
『将来、父親が所有する土地を兄弟で共有した方がいいのですか?』
とのご質問を受けました。
基本的には、不動産を共有することはお勧めしていないです。
それは持分を少しでも持っていれば
その権限がすべてに対して及ぶからです。
例えば長男が売りたいと思っても
次男が売らないといえば売ることもできません。
また長男が活用をしょうと思っても
次男が反対すればそれもできないのです。
そのほかに取壊しや修繕についても
共有者の同意が必要になります。
このため、共有は最終手段として考えるべきなのです。
ただ、共有がすべてにおいてダメかといえば
そうではありません。
例えば将来は売却ということで
相続人が全員一致している。
この場合には共有で相続し、
持分に応じた代金の分配を受ける
という方法を選択することになるでしょう。
H31.2.27 不動産オーナー専門税理士 髙島聖也