税理士の髙島です。
2月に入って、保険業界に激震が走って利ました!
それは国税庁が生命保険各社に対して、
『節税効果』をアピールしていた全損型(全額経費型)の保険について
取り扱いを見直すと通知を出したからです。
これを受けて、生命保険各社は該当商品の販売を停止しました。
不動産オーナー様が法人を設立するときのメリットでも
会社の場合は生命保険が経費で処理できるという
ポイントがあります。
個人の場合には、保険料をいくら払っても
生命保険料控除(最大12万円)しか
税金の控除が受けられませんが、
会社であれば限度なく経費で処理することができます。
しかも、解約した場合に解約返戻金が50%以上戻ってくる
のです。
当然に、解約したときは解約差益部分は収入に上げるため
あくまで税金の繰り延べです。
結局、税金を払うのかというとほとんどの経営者は
これを役員退職金に充てることを対策として考えているため、
税金を支払わずに、個人資産を増やすことができます。
このように法人保険をうまく活用すれば
メリットが多くあります。
もちろん生命保険には『保障』がついていますので、
経営者に万が一のことがあっても、遺族に
迷惑をかけないというのが一番の目的になるのです。
ただ、行き過ぎた行動にはいつかメスが入ります!
今回問題になったのは、『節税だけが目的』となって
保険会社が商品開発と営業を行っていたという点でしょう。
保険の目的は保障です。
節税は副次的な効果だということを
忘れないようにしたいですね。
H31.2.25
不動産オーナー専門税理士 髙島聖也