『平成30年路線価が公表されました!』
7月2日、国税庁ホームページに平成30年の路線価が公表されました。
福岡市は土地価格が上昇していることから、商業地域を中心に上昇して
います。
住宅地域についても上昇していますが、都心部から離れたエリアについては
微増という形です。
平成30年相続発生の相続税申告については平成30年の路線価で評価をしますし、今年の相続税試算や株式評価については平成30年の路線価で評価をすることからこれから少し忙しくなります。
不動産オーナー様もご自身の所有不動産について今年は評価が
上がったのか、下がったのかとても気にされています。
ただ、これから売却を検討しているオーナー様以外は上がってうれしいという感情はなく、むしろ相続税が増えて大変というイメージでしょうか。
さて、多くの方がご存知かと思いますが、相続税路線価は時価の80%だと言われています。
つまり、相続税路線価が㎡あたり8万円のような場合には、実際の売却時価は8万円÷80%で10万円ということになります。
一方、固定資産税路線価は時価の70%だと言われています。
つまり、固定資産税路線価が㎡あたり7万円のような場合には実際の売却時価は7万円÷70%で10万円ということになります。
理論上、相続税路線価を80%で割り戻した価格に
、70%を乗じた価格が固定資産税路線価ということになるのですが、
そうはならないのです。
なぜかというと、どちらの価格も不動産鑑定士が鑑定評価をして算出しているのですが、
相続税路線価は国が不動産鑑定士に依頼し算出しており、固定資産税路線価は市区町村が別の不動産鑑定士に依頼して、算出しているからだそうです。
固定資産税路線価はほとんどの道路に付されており、結構文句を言ってくる納税者の方も多いいらしく、かなり厳密に計算をしているようです。
ちなみに固定資産税路線価は『全国地価マップ』で検索すると誰でも見ることができ、
私も相続税評価をするときに使用しています。
もし気になる方はぜひ見てみてください。
【参考】
都道府県庁所在都市の最高路線価の価額上位5都市
1位 東京(中央区銀座5丁目 銀座中央通り)4,432万円(1㎡あたり)
2位 大阪(北区角田町御堂筋) 1,256万円( 〃 )
3位 横浜(西区南幸1丁目横浜駅西口バスターミナル前通り)1,024万円(〃)
4位 名古屋(中村区名駅1丁目名駅通り) 1,000万円(〃)
5位 福岡(中央区天神2丁目渡辺通り) 700万円(〃)
やはり東京は群を抜いていますね!!
H30.7.12 高島聖也